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お餅大解剖【お雑煮MAP】

日本全国のお雑煮の姿はさまざまです。丸餅もあれば、切り餅もあります。味付けも味噌、すましと違います。お雑煮はその土地で取れる材料と合わせて食べられるのが一般的です。同じ土地でも家柄で異なります。だから雑煮はわが家の正月の顔なのです。

餅なし雑煮を食べる土地もあります。里芋が主役です。稲作が出来なかった土地で多く見られます。

※一般的に知られているお雑煮をご紹介しております。同じ土地でも地域や家柄で異なる場合が多くあります。

 

 

北海道と沖縄にはお雑煮がない!?

現在では、日本全国どこでもお雑煮が食べられるけど、その昔、北海道はアイヌの人々が暮らしていた土地、沖縄は琉球国として別の国として存在し、食文化が異なっていた事でお雑煮がなかったのです。
お正月の雑煮が全国的に広まったのは元禄以降。当時から餅の形、味付けに違いがありました。

 

 

参考文献 : 奥村彪生『おくむらあやお ふるさとの伝承料理11 わくわくお正月とおもち』農文協刊

奥村彪生

 

奥村彪生(あやお)

 

日本で唯一の伝承料理研究家。飛鳥万葉時代から江戸、明治、大正ならびに昭和の戦後まで、全国のお雑煮やまんが「サザエさん」などの様々な料理を文献記録に基づいて再現、展示会を開催。現在も若狭おばま食文化館で順次展示されている。世界の民族の伝統料理にも詳しい。2009年、めんの研究で学術博士(美作大学・大学院)

[略歴]

1937年和歌山生れ。近畿大学理工学部中退。2009年美作大学大学院卒業。神戸山手女子短大ならびに神戸山手大学教授、奈良女子大非常勤講師を歴任。現在、美作大学大学院客員教授、大阪市立大学大学院生活科学研究科非常勤講師。奥村彪生料理スタジオ「道楽亭」主宰。

[社会活動]

平成12年度和歌山県民文化賞受賞。NHK「きょうの料理」、「関西ラジオワイド 旬の味」、「日めくり万葉集」などに出演。

[著書など]

『日本めん食文化の一三〇〇年』(農文協)/絵本『おもしろふしぎ 日本の伝統食材』既刊10巻(農文協)/絵本『おくむらあやお ふるさとの伝承料理』全13巻(農文協) /『聞き書 ふるさとの家庭料理』全20巻解説(農文協)/『おくむらあやおの ごはん道楽!―古今東西 おいしいごはん料理―』(農文協)/『料理をおいしくする仕掛け―日本の食べごと文化とフードデザイン』(農文協) /『料理屋のコスモロジー』共著(ドメス出版)

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